【都立入試】理科の徹底解説!少ない時間で点数を伸ばすために必要な手順とは?

query_builder 2023/01/16
勉強方法
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皆さん明けましておめでとうございます。

室長の谷です!


早かった2022年も終わり、あっという間に2023年が始まりました。

年が明けたとなると、いよいよ受験シーズンの到来です!!


今回は、都立入試における理科の点数の取り方を大問ごとの特徴を踏まえて解説いたします!

※2023年11月に2022年度の理科の内容も加筆しています!


本日を入れて、都立の一般入試までもう残り、40日しかないので効率よくポイントを抑えて対策をしていく必要があります。


今回ご紹介する内容は以下の3つになります。


①都立入試【理科】の各大問の構成

②各大問の対策優先順位

③優先順位の高い大問の学習方法


この内容を頭に入れて頂き、対策を行うと行わないでは天と地の差が生まれますので、ぜひ最後までご覧ください!!




都立入試対策の理科

都立入試【理科】の各大問の構成

理科


大前提として、【理科】という科目は4つの領域で成り立っています。


1.地学

2.生物

3.化学

4.物理


そして都立入試【理科】では、合計で6つの大問で構成されています。

すべての問題の配点が1問4点となっています。


■大問1.小問集合 (すべて4択) ※2022年度の受験者正解率は51.6%


【各領域における基礎的・基本的な知識及び技能を見る問題を5問ほど出題】


先ほど挙げた4つの領域から広く浅い問題が出題されるため、知っていれば簡単に解ける問題が多いですが、知識があやふやなままでは、選択肢に悩み間違ってしまう学生は非常に多いです。そのため、大問の正解率も約半分と大問の1だからといって侮れない問題からスタートします。


■大問2. 科学的思考力(すべて4択) ※2022年度の受験者正解率は52.9%

【日常生活に関わる探究的な活動を通して、複数の領域にわたる事物・現象について、基礎的・基本的な知識及び技能をみるとともに、科学的な思考力・判断力を見る問題が4問出題】


こちらも、科学的思考力を問う問題として出題されていますが、基本的には、大問1とタイプは同じです。ただ、違う点としては、覚えた知識を使い自分で知識を用いて思考しなくてはいけません。そこまで難しい計算問題などはでませんが、丸暗記をしているような知識では解けない問題がでますので、自分の言葉で知識の定着をさせていなくてはいけません。


■大問3. 地学 ※2022年度の受験者正解率は48.9%

中学校で扱う地学領域の単元はこちらになります。そして、都立入試大問3ではこれらすべて単元の中から出題されますので、絞ることはできません。中学1年生から3年生のすべての範囲を網羅しなくてはいけません


〇中学1年生

・火山・火成岩

・プレートと地震

・地層と大地の変動

〇中学2年生

・気象

・圧力と気圧

・大気の動き

・日本の天気

〇中学3年生

・地球と天体の日周運動と年周運動

・太陽と月

・太陽系と銀河系

・金星の見え方


2022年度は、この中から『地層と大地の変動』から出題されました。そして、過去の出題実績もここに載せさせて頂きます。


※2023年度分も加筆しました!


■2023年度 天気

■2022年度 地層

■2021年度 天気

■2020年度 天体

■2019年度 地震

■2018年度 地層

■2017年度 天気

■2016年度 天体

■2015年度 地層

■2014年度 天体


ですのであくまでも予想になってしまいますが、2023年度は天気・天体・地震の可能性が高いかなと思います。(ただしこれはどうやっても予想できませんので、地層も学習しておくべきです。)



■大問3. 生物 ※2022年度の受験者正解率は59.8%


大問3において出題される単元は下記内容になります。


〇中学1年生

・植物のつくり

・植物の分類

・動物の分類

〇中学2年生

・細胞

・葉・茎・根のはたらき

・消化と吸収

・呼吸と血液の循環

・神経系

〇中学3年生

・生物の増え方

・遺伝の規則性

・生物の種類の多様性と進化


2022年度は、この中から『植物のつくりと遺伝の規則性』から出題されました。そして、過去の出題実績もここに載せさせて頂きます。

※2023年度分も加筆しました!


■2023年度 消化と吸収

■2022年度 植物のつくりと遺伝の規則性

■2021年度 細胞・光合成を中心として葉のはたらき

■2020年度 消化と吸収

■2019年度 植物のつくりと遺伝の規則性

■2018年度 植物のつくり(蒸散と光合成)

■2017年度 消化と吸収

■2016年度 植物のつくりと遺伝の規則性

■2015年度 植物のつくり

■2014年度 植物のつくりと遺伝の規則性



こうしてみてみると、『植物のつくりと遺伝の規則性』が多いですね!昨年もできましたし、再来年度やその次の年度くらいにはまた再度出そうなきがしますね、、!


■大問5. 科学 ※2022年度の受験者正解率は47.3%


後半戦の化学と物理は少し難易度が上がり、単純に単元を暗記するだけでは解けない問題が多く出題されます。こちらも各学年の学習単元を載せておきます!


〇中学1年生

・密度

・気体の性質

・水溶液の性質

・状態変化

〇中学2年生

・分解

・化学変化・化学式(化学反応式)

・質量保存の法則

〇中学3年生

・水溶液とイオン(電気分解)

・電池

・酸とアルカリ


2022年度は、この中から『イオンと酸とアルカリ』から出題されました。そして、過去の出題実績もここに載せさせて頂きます。

※2023年度分も加筆しました!


■2023年度 水溶液とイオン(電気分解)

■2022年度 イオンと酸とアルカリ

■2021年度 化学変化・質量保存の法則

■2020年度 気体・水溶液の性質

■2019年度 化学変化・質量保存の法則

■2018年度 イオン・電池

■2017年度 気体・水溶液の性質

■2016年度 水溶液とイオン(電気分解)

■2015年度 化学変化・電気分解

■2014年度 水溶液の性質・化学変化


化学は、あまり偏りがなく満遍なく出題される傾向ですね、、


■大問6. 物理 ※2022年度の受験者正解率は59.1%


最後は物理です!苦手な学生も多く復習に時間もかかりる場合もありますので、要点をおさえて学習をしていく必要があります。


〇中学1年生

・光

・音

・力

〇中学2年生

・回路

・電流と電圧

・電力

・磁界

〇中学3年生

・力の合成と分解

・力と運動

・仕事

・力学的エネルギー



2022年度は、この中から『運動・力学的エネルギー』から出題されました。そして、過去の出題実績もここに載せさせて頂きます。

※2023年度分も加筆しました!


■2023年度 電流・電圧

■2022年度 運動・力学的エネルギー

■2021年度 電流・磁界

■2020年度 電流・電圧

■2019年度 運動・力学的エネルギー

■2018年度 電流・磁界

■2017年度 運動・力学的エネルギー

■2016年度 電流・磁界

■2015年度 運動・力学的エネルギー

■2014年度 電流・磁界



物理領域は分かりやすいですね!『電流(電圧)・磁界』または『運動・力学的』が圧倒的に占めており、同様の問題をしっかり事前にやり込んでいければ、正解できる可能性もグッとあがると思います。そのため、昨年受験者の正解率も59.1%と他の大問と比較をしても高い傾向にあります。


☆長くなってしまいましたが、各大問の傾向は過去の内容も踏まえてこれでまとまりました!ここまでの内容も何度も見て頂き、自分はどの領域のどの単元が弱いのか把握することがとても大切です。


学生の多くは、たいてい苦手意識のある科目は、何が苦手なのか分かっておらず、ただ根拠もなしに苦手や分からないと言っているケースは非常に多いです、、、





各大問の対策優先順位

優先順位


のこりの時間も限られており、確実に短期間で点数を上げる必要があります。


もっと具体的にいうと、のこり40日ということは5科目で割り算すると1科目あたり8日という計算になります。


ただ、その8日間を24時間勉強できませんので、もっと計算すると、


午前から午後は学校があるためだいたい8時間は学校と考えましょう。


のこり24時間 - 8時間 = 16時間


そして睡眠時間も8時間を確保するとして


のこり16時間 - 8時間 = 8時間


お風呂やトイレ、食事を2時間とすると


のこり8時間 - 2時間 = 6時間


結局勉強できる自由なもう6時間しか残っていません。(携帯をいじる時間なども多くの人は絶対にあると思いますので、6時間も残っていないと思います。)


つまり、1科目にかけれる時間は、どんなに多くても


6時間 x 8日間 = 48時間


という計算になります。非常に貴重な時間なのはお分かりですよね?

そこで、この時間を効率良く点数に繋げるための理科の優先順位をお伝えします。


①生物

②地学

③物理

④化学

⑤大問1対策

⑥大問2対策


この順番だと私は考えます。

そしてこの優先順位を大きく分けると3つのパートに分けることが出来ます。


■パート1 【生物・地学の暗記系科目対策】

パート1は、短期的な結果が出やすく点数に成果が表れるまでの時間が非常に短いです。そのため、最優先で自分が理解・定着していない各学年の領域の勉強をスタートするべきです。



■パート2 【物理・化学の暗記+思考科目対策】

パート1の2領域の学習が終り、模試なども受けた際に、初見の問題でもこの問題ね!と自分の中でなったのならば、次に進みましょう!


物理は先ほどの過去の傾向でも述べましたが、試験パターンが偏っています。そのため、こちらも優先して学習する価値があります。とにかく優先して『電流・磁界』または『運動・力学的エネルギー』にまずは集中しましょう!


その次に化学に進んでください。


■パート3 【各4領域の基礎知識を使った小問対策】

各4領域の基礎知識が身に付くと、大問1.2はスラスラ解けるようになります。そのために、大問順に対策をするのではなく、まずは4領域に勉強から進めていきました。ここでは、広く浅い知識が問われますので、過去問や過去の模試を解く際に、自分の中で怪しいと思った領域はすぐに戻って復習しましょう。


生徒さんの中には、志望校合格に必要な点数はそれぞれ違うと思います。

40点後半の生徒さんもいれば80.90点が必要な生徒さんもいると思います。


この必要な点数によっては、すべて領域をやらずとも必要点数が取れる場合もあります。


もしご自身のお子さまが、今何を優先してやるべきなのか悩まれている方がいましたらお気軽にご連絡ください!優先順位をすぐに現状を分析してお答えします。


そして、優先順位が決まったのならばあとは学習を進めるだけです。



優先順位の高い大問の学習方法

勉強する子ども


最後の③優先順位の高い大問の学習方法の紹介です。

こちらでは、生物と地学の暗記系の領域の学習方法をご紹介します。


具体例をあげましょう!

生物の試験でよく出てくる『植物のつくり・光合成』でご説明します。この内容をテストで点数をとるためには、


①まずは基本単語を覚える

光合成であれば、植物の細胞の作りから覚えることをスタートします。

どこで光合成が行われているのか、『葉緑体』や『気孔』、『孔辺細胞』などそもそも光合成がどのように行われているのか関係している言葉を覚えましょう。


ここで重要なのは、私が言う覚えているというのは、葉緑体とは何か?や気孔とはどのような働きをしているのか?を自分ではない誰かに説明できるレベルを言います。


②実際に基本単語を聞いてくる問題を解く(入試問題レベルではなく)

そして次に、実際に覚えた単語が問題となって出てきた際に、自分の頭の引き出しから引っ張ってこれるのかを試します。入試問題のような問題でなくて構いません。普通の書店で販売されている問題集や学校のワークなどで演習を積みます。ここでは、基礎単語がしっかり身についているのかを確認してください!


③入試問題を解く

最後に大問1.2に含まれている生物・地学の問題もピックアップして大問3.4と合わせて解いていきます。ここでは、入試レベルを解いてほしいですが、言ってもそこまで難易度は上がりません。頭を捻って難問を解くようなイメージではありませんので、入試問題だからといって気負うことは全くありませんので、ここまでこれたのであれば自信をもって正解できるに違いありません。


この順番で進めていけば必ず都立の問題であれば解けるようになります。


ただ、これを中学生が、自分でこの手順を踏み、一人で管理して行うことはかなり難易度が高いことも多いです。


そのため、私の塾ではこの手順を踏めるように授業内容を管理しカリキュラムを策定しています。ご自宅で出来ればそれが一番だとは思いますが、最初のステップである基本単語を覚えることでつまづいてしまうことも多いです。


ぜひ、今回説明させてもらいました都立入試理科の内容を見て頂き、早くから対策をしたいと思われた方は一度、ご連絡頂けますとうれしいです。


オンラインでも授業可能ですので、一緒に受験を乗り越えていきましょう!!


個別指導SUNS 室長谷



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